Character

《 名前 》鳳条 庵( ほうじょう-いおり )

《 年齢 》17歳

《 身長 》168cm

《 異能 》
素手で触れたものの生命力を奪う 。
今現在は無機物や植物は対象外だが 、未来に至ってはその限りでない 。

《 性格 》
彼を一言で表すなら 、非常に使い勝手の良い 、従順な駒と呼ぶのが最適解になる 。

全体的に引っ込み思案 … とまではいかないが 、あまり表立って感情を露わにすることは得意とは言えないようで 、最低限のコミュニケーションで交流を断ち切り 、村の守護者としての役目を果たすだけ 。
そんな様子の彼のことを崇め有難く思う者もいれば 、不気味だと考える者も当然少なくない 。

不気味だと思う者 … それは佐久夜村の村長を筆頭にお偉い様方に集中しており 、現在彼は 、村の離れの座敷牢で一日のほとんどを過ごし 、夜になるとモノノ怪討伐に赴く 、と云う奴隷のような扱いを受けているが 、誰もそれを止めることは無い 。
幼い頃からそう扱われていたが故に彼も疑問を抱くことはなく 、扱いを妥当だと思い込んでいる始末 。

“ てんがらこ ” 、及び陰陽師として活動する者はモノノ怪に特別な憎しみを抱いていたり 、確執があったりなど事情が拗れている場合も多いが 、彼に至ってはその限りではない様子 。
モノノ怪に対して 、別段怨みも親しみも持っていない様で 、毎夜の任務では少々業務的な面が目立っている 。
しかしそれ故に 、村長から命じられるモノノ怪討伐に一切の異論を示すこともなく 、二つ返事で物事が進む 。
名実ともに同業者の中でも頭一つ抜けた 、近年稀に見る有能で無慈悲な “ てんがらこ ” 。

——— の 、はずだった 。

存外彼は 、独占欲が強く意固地で 、“ 大切 ” を守ることに全力を注げるほど俗な人間だったらしい 。

《 容姿 》
先ず目を引くのは 、彼の彩とも言える雪のように美しい白髪だろう 。
横髪は鎖骨の辺り 、前髪は少し表情が隠れる程度 、後ろ髪は肩に擦れるか擦れないかの長さの其れは 、少し高めの位置で控えめなハーフアップの形で結ばれている 。
髪の結紐は鮮やかな紅色をしており 、末端部分には金具と小ぶりな鈴が揺れる 。

肌色は 、日に当たらないから色白な方で 、体型もあまりガタイが良い方とは言い難い 。
しかし肉体戦でモノノ怪と交戦する職業柄 、必要なところはしっかりと筋肉が付き 、不要なところは削いでいる体付き 。
首元には何やらバーコードのようなものが彫られているのだが 、これは昔赤子の頃に奴隷商人から買われた際の購入証明書の役割を果たす代物 。
雨や冷える気候の時は 、少しずきりと痛むのだとか 。
尚これは 、左耳で揺れるピアスも同じ役割を果たす 。

つり目だが幼さの残る深紅の瞳に光はなく 、潰れた片目は黒い眼帯で覆われていて 、その様子を伺うことは不可能 。
また 、目以上に痛々しいのは口元だろう 。
細い紐糸で縫い合わされたその口は固く閉じ 、より一層言葉を話すことを億劫にさせている 。
普通の糸であれば刃物で切断出来るのだが 、不幸なことに呪いの込められた代物であり 、人間では到底斬ることも引きちぎることも出来ない 。

服装はかなりラフで動きやすく 、尚且つ調達しやすいもの 。
長袖の白いTシャツに 、オーバーサイズの黒いパーカー 。
下にはボロボロの黒いスキニーと 、全体的に白と黒のモノトーンを身に纏っていることが多い 。
一応靴も履いているのだがかなり年季が入っており 、所々ほつれが見られる運動靴 。

手には包帯であったり 、手袋であったり 、何らかの装飾を身につけていることが殆ど 。

《 備考 》
✾ │ 嗜好 │ 甘いもの
✾ │ 倦厭 │ 痛み 昔の記憶

✾ │ 敬称 │ 
一人称 … おれ
二人称 … 貴方

✾ │ 喋り方 │
彼は長年言葉を発したことがなく 、それ故に少々吃音の症状が出ている 。
傾向としては難発が特に多く見られる。

✾ │ 昔の記憶 │
——— 随時追加予定 。

《 SV 》
「 …… 痛みは 、ない 。 ………… なん 、で 、助けたんだ 。 」

「 そうか …… 。 あ 、なたの 、神域か 、ここは …… 。 」

「 …… こ 、言葉 、は 分かる 。 ただ …… ただ 、… 今まで 、声を出さなかった 、から ……… 慣れない 。 」

「 …… おれは 、“ てんがらこ ” だ 。 あなた達を 、害してきた 、存在 なのに …… どういうつもり 、なんだ 。 」

「 …ち 、がう 。 嫌いじゃ 、ない 。 」

「 少し 、話すのも慣れた 。 けれど 、貴方の考えることは 、未だよく分からない 。 おれたちが 、人間が憎くないのか ? 」

「 貴方は ………… っ 、おれを 、何だと思っているんだ … ! 陰陽師をからかって 、心を乱させて 、悩む姿を観るのはそんなにも 、楽しいこと 、ですか 。 」

「 はな 、離せ !! その人に 、穢れた手で触れるなッ !!!!! 」

「 … おれは 、貴方と比べれば脆い 、それは 、認めよう 。 約束 、してください 。 あの約束の他に 、もうひとつだけ …… 。 」

「 ………… おれが死ぬまで 、神域《そこ》で笑って 、見届けて 。 」

25歳辺り( 本編から8年後〜 )の容姿イメージ 。
羽織ってる着物は成人を機に神楽から贈呈されたもので 、まるで新品のように美しい輝きを放っている 。
手袋は今もしてるけど 、神楽相手の時は取っている場合が多い 。

吃音は無くなりスラスラと言葉を発することができるように 。
加えて身長がえげつないほど伸び 、神楽を越して約196cmと精神的にも肉体的にも大成長を遂げた 。

超絶ストレートな( 神楽限定の )タラシ男 。

《 名前 》神楽( かぐら )

《 年齢 》不明

《 身長 》187cm

《 性格 》
永い時を生きているにしては … 否 、悠久の時を歩んでいるからこそ 、見合わない歪な幼稚さと年長の貫禄を併せ持った人物だ 。

佐久夜村の傍にある山に神域を構えるモノノ怪であり 、太古の昔から “ 災厄の鬼 ” として恐れ忌み嫌われていた一方 、“ おにがみ様 ” として地域一帯を収める神に類似した役割を担っている 。
別称から読み取れるように 、非常に荒々しい且つ画が強く 、常人では相対し分かり合うことも困難なモノノ怪 。

種族として分けるなら鬼族に属しているが同族と言える存在は既に存在せず 、数百年前からただ独り神域にて暇を潰していた 。
ならば退屈や孤独を嫌うのかと思いきやそんなことはなく 、むしろ気兼ねなく自由に過ごせて楽なものだとこの状況を楽しんでいる様子 。
鬼族の存続の危機が一身に掛けられていると言うのに気楽なもので 、どうにかしようという頑張りがほとんど見られない 。

それもそのはずで 、簡潔に言うと彼は死にたがっている 。
その理由というのもなかなか理解し難いもので 、黄泉の同族に会いたいだとか独りに耐え難くなったなどでは 、前述の通りもちろん無い 。
曰く 、ただ単に “ 死 ” という概念への興味心なのだとか 。
その探究心は程々に強いもので 、拾った身寄りのない人間に約束を取り付けるくらいには 。

全ての元凶となった佐久夜村の人間のことは 、憎くも怨みもしていないが 、それでも人間嫌いではあるようで 、村を襲う厄災も彼の仕業だろうと長年考えられていた 。
今現在も 、老人層を中心にその教えが広がっている家庭も多いが …… 、

——— 彼は 、そんな卑怯な手を好む輩じゃない 。

《 容姿 》
ふわふわと重力に逆らい揺れるくせっ毛が目立つ濡れ羽色の髪は長く 、幾つかの段を作るように積み重なっているようで 、毛先に向かうに連れて徐々に透かされている 。
手触りも非常に素晴らしく 、まるで手入れの行き届いた猫や犬の毛並みのように温かく艶やかな髪を持つ 。
頭から生えた二本の角は 、黒から赤のグラデーション 。

活動時間が夜に偏るはずのモノノ怪としては珍しく 、健康的だと言い切ってしまえる血色の良い肌色に 、成熟しきった成人男性と同等の体型 。
身長と性格に見合った体付き 、とも言えるだろう 。
程よくを少し超える辺りまで鍛え上げられたその肉体は瑞々しく 、触れれば肌に吸い付く生命力を湧き上がらせ 、胸元に埋まる菱形の核《 コア 》は 、燃える焔のような轟轟とした茜色 。

切れ長で気丈につり上がった両の瞳は長い睫毛に縁取られており 、浮かぶ双眸は少しボヤけた緋色の眼 。
男性にしては下睫毛 、上睫毛共にかなり長めで 、瞳だけ切り抜けば “ 厳しい女上司 ” と似たような雰囲気すら纏っている 。
鼻筋を遮るように横一文字入った古傷が 、かなり特徴的でガラを悪く見せている 。
しかしなかったところで 、いい人に見えるかは 、それはまた別の話 。

常日頃から 、黒無地の着流しと赤い羽織を着崩して肩に掛け 、足元は漆が光る下駄と非常に風情ある傾奇者によく似た服装をしている 。
時折普段着とは打って変わって 、気品溢れた和服を纏っていることもあるが 、その時は例外なく不機嫌な面持ちで苛立っていることが多い 。

《 備考 》
✾ │ 嗜好 │ 酒 煙草
✾ │ 倦厭 │ ???

✾ │ 敬称 │
一人称 … 俺
二人称 … 手前

《 SV 》
「 鬼の寝床にのこのこと 、丸腰の餌が遊びに来るなんざ 、一体どういう了見だ ? 」

「 手前は馬鹿野郎か ? 武器も持たない人間風情が丑三つ時の僻地に足を踏み入れるなんざ 、正気の沙汰とは思えねぇな 。 口まで塞がれて不憫なこった 。  」

「 ほれ 、荒療治だがこれでとりあえずは大丈夫だろ 。 あんま喋んなよ 、抜糸したばっかなんだ 。 変に腫れても知らねぇぞ 。 」

「 俺にとって 、手前がただの人だろうがそうじゃなかろうが大差は無ぇ 。 だが 、既に適性があるってんなら話は早ぇな 。 」

「 …… いーかよく聞け庵 。 俺は手前に約束を持ち掛けて 、手前はそれを承諾した 。 これは口約束じゃない 、契約なんだ 。 」

「 手前が人里に戻りたいなら 、俺は今すぐにでも神域を解こう 。 どこか遠くに旅立ちたいなら 、人里の目が届かぬ所まで送り届けてやろう 。 手前はもう自由なんだ 、こんな所に無理して居座る必要も無い 。 」

「 人間公よ 、ちと俺と遊戯にでも興じてはみないか 。 なぁに 、難しいこたない 。 手前の腕が吹き飛ぶか俺が飽きたら終わる遊戯だ 。 」

「 悔やむなら精々 、そいつに手を出したことを悔やめよ人間公 。 鬼は復讐心高らかで 、凶暴なんだ 。 手前さんらが昔っからよく知ってる様にな 。 」

「 ——— 悔い改めよ 。 」